小学生にして人気YouTuberとなり、中学生になってからも不登校を宣言していたが、近年は日本一周の旅の資金をクラウドファンディングで募り、途中で資金が尽きて「投げ銭」を募集したことで物議を醸すなどお金にまつわる炎上騒動が多発。現在もチャンネル登録者数は約15万人ほどを維持しているが、最近の動画再生数は1万~2万回前後で全盛期と比べるとかなり寂しい状況になっている。Twitter(現・X)のフォロワー数も今年4月には6万人以上いたのが、6月頃には半分以下にまで減少。ゆたぼんを長いことウォッチしてきたという作家・投資家の山本一郎氏は「急速にオワコン化してきている」とも指摘していた。
それでも、ゆたぼんは「現役中学生の有名YouTuber」というところに一応の独自性があったのだが、ちょんまげ小僧がブレイクしたことで微妙な立場に追い込まれたといえそうだ。8月22日時点でゆたぼんのXフォロワー数は3万なのに対し、ちょんまげ小僧は12.8万人と4倍以上の差をつけられるなど、ネット上における存在感は明らかにちょんまげ小僧のほうが上。また、ゆたぼんの動画はわざと炎上を誘うような言動をしたり、思わせぶりなタイトルやサムネイルで視聴者の関心を引こうとしたりといった“周りの大人の戦略”が疑われる面が多々あるが、ちょんまげ小僧は中学生たちがひたすら無邪気にしているので炎上と無縁で、タイトルやサムネイルも過激なものがあまりない。そうした印象の違いが両者の人気格差をより広げているのだろう。
ゆたぼんは現在中学3年生で、「義務教育期間が終わったら『不登校』の冠が外れ、ただのYouTuberになってしまう」という問題が指摘されていたが、それよりも前に年下の中学生YouTuberグループに立場を脅かされるとは思ってもいなかっただろう。すっかりちょんまげ小僧に話題をさらわれて存在感が薄れてしまった状況から、ゆたぼんは再浮上することができるだろうか。