「グループ名を変えたとしても、過去のリリース作品はそのままだとは思いますが、今後リリースされる作品やグッズ、コンサートのロゴなど、あらゆるもののデザインなどを変更しなくてはならず、相当なコストになるし、時間もかかる。そういった事情もあり、ひとまずジャニーズ事務所という名前を残すと判断したのかもしれません」(同)

 仮にグループ名を変えずに活動を継続するとしても、ジャニー氏との決別をしっかりと示す必要があるだろう。

「ジャニー氏の影を消すためには、たとえば所属タレントのマネジメントをジャニーズ事務所から切り離すなどのもうちょっと踏み込んだ変革が必要。マネジメントのための新会社を作るとか、外部の芸能事務所などにマネジメントの一部を委託するとか、そういった方法も視野に入れていかなければ、現在いるジャニーズタレントが総崩れになってしまうかもしれません」(同)

 東山が新社長となり、同族経営から脱却するだけでは、根本的な解決には至らないジャニーズ事務所の問題。ジャニー氏が遺した負の遺産はあまりにも大きい。