1.各駅の再開発事業の状況

 まずは、各駅の再開発事業の状況を確認していきます。

●1-1.豊洲駅の再開発

 2018年10月に新たな『日本の台所』となる『豊洲市場』が開場したことでも話題になった、東京都江東区に位置する豊洲駅は、2006年にオフィスビルの『豊洲センタービルアネックス』が完成、大型商業施設の『アーバンドックららぽーと豊洲』も開業しました。

 その再開発事業は現在も進められており、大規模な事業計画も計画されています。商業や住宅、文化など多様な機能性が高い複合市街地の形成を図るために計画された『豊洲地区計画(江東区豊洲二丁目、豊洲五丁目及び六丁目各地内)』が代表的です。

 さらに、豊洲二丁目駅前地区でも三井不動産株式会社が再開発を行いました。

 街区名を「豊洲ベイサイドクロス」と命名し、最先端の機能を兼ね備えたオフィスゾーンやバラエティ豊かな商業施設など、いっそう街の魅力が高まる「豊洲ベイサイドクロスタワー」が2020年8月に開業しました。

 また、2021年3月には、IHIと三菱地所が『豊洲4-2街区開発計画』を始動すると発表しました。その後、2022年の7月に着工し、2025年6月の竣工を目指して計画が進んでいます。

 本街区では、A棟・B棟の2棟の建物を建設する予定で、街区中心部には大屋根を有した中心広場、街区周縁部には豊かな緑化空間を計画しています。

 これらの再開発事業により、街や交通の整備、大型商業施設やタワーマンションの建設がどんどん進められ、活気がある魅力的な街となっており、今後も街の活性化や海外訪問客の需要が高まることが期待されています。