●2-1.人口と世帯数の推移とその比較

 江東区、中央区が発表した人口に関する統計データ(各年1月時点)を基に、豊洲駅、月島駅から徒歩15分圏内の世帯数と人口の推移を考察していきます。

 まず、豊洲駅のデータを確認すると、2022年1月時点までは、大きな増減がありませんでした。しかし、2023年になると前年に比べて、世帯数が1,327世帯、人口が2,672人増加しており、共に大きな変化が見られます。

 これは、『豊洲地区1-1街区開発計画』による影響が大きいと考えられます。

 この計画のメインとなる『ブランズタワー豊洲』は、総戸数1,152戸の大型タワーマンションで、2021年10月に竣工し、翌2022年3月より入居が開始されました。

 建築当初より、入居が開始したら豊洲の人口は40,000人に届くと予想されていましたが、その通りの結果になっているようです。

 一方の月島駅は、世帯数、人口共に2022年までは増加傾向であったものの、2023年に人口のみ減少しています。

 しかし、世帯数は増加しているため、サンプル数の問題で、特段減少傾向に向かうわけではないように感じます。

 月島駅も先述の通り、複数のタワーマンションの開発が進んでいるため、世帯数、人口の増加が期待でき、今後に注目です。