「吉本では、地方在住者やチケットを買えなかったファン向けに、芸人の単独公演をライブ配信している。多くは2000円程度で公演を見ることができます。人気が高い空気階段は、話題を集める公演なら数千万円の売上を計上する場合があるという。テレビに代わる収益源で、社のメインとなる事業として力を入れています。このライブ配信を使えば、アメリカにいても芸人は収益を確保できる。グッと、海外を拠点に活動するハードルが下がったことになります」(スポーツ紙記者)

 そんな吉本の海外戦略について、今後はさらに多くの芸人が挑戦を続けるだろうと言われている。

「テレビでも活躍する数名の中堅芸人が、海外進出を目論んでいるという噂も出ています。また、日本で頑張っても限界が見えるとして、海外挑戦を会社に直談判しているYouTube世代の若手芸人もいるようだ。吉本は、ダウンタウンを発掘してカリスマと言われた大崎氏でも海外進出は失敗している。会社として、資金を投入してでもこれまで越えられなかった言葉の壁を突破し、アメリカでも吉本旋風を巻き起こそうと必死です」(民放関係者)

 日本では、すでにかなり前からテレビや芸能界を制覇している吉本興業。その目線の先は、衰退していくテレビとは違う方向を見ているようだ。