7.パーヌルル国立公園(オーストラリア)

奇岩群「バングル・バングル」

西オーストラリア州の最北部キンバリー地区にある「パーヌルル国立公園」。1982年まで、アボリジニの人々のみがその存在を知っていたと言われる秘境です。

アボリジニの言葉で「砂岩」を意味する「バングル・バングル」という奇岩群が一体に密集しており、その珍しい景観は約3億5000万年前からある自然が作り出したと言われています。これらの奇岩群の保水性は高く、砂漠地帯でありながらも、周囲には植物も群生しています。

広大なパヌルル国立公園の中でも特に人気なのが、「ビーハイブ(蜂の巣)」と呼ばれる灰褐色とオレンジ色のストライプ模様が交互に見られるスポット。4万5000ヘクタールにわたって広がるその圧倒的なスケールにも注目です。灰褐色の部分はシアノバクテリア(単細胞の光合成生物)によって固くなり、オレンジの部分は鉄やマンガンが錆びて変化したものとなっています。

8.ライレイ(タイ)

ポダ島

タイのクラビからボートでしかアクセスできない、石灰岩に囲まれた陸の孤島にある秘境・ライレイ。そこは自然が織りなした地形を利用したアクティビティーの宝庫です。

特にロッククライミングは聖地と言われるほどのメッカで、ライレイを歩いていると、さまざまな場所でロッククライミング中の人々に遭遇します。そのほかライレイの周囲にある小さな島をめぐるアイランドホッピングや、シーカヤックなどもおすすめです。

9.トドラ渓谷(モロッコ)

モロッコを南北に分断するアトラス山脈から少し南に、豪快な岩山が連なるトドラ渓谷があります。遊牧民の村に続くこの場所は、彼らにとって絶好の水汲みスポット。昔からの水源である岩陰の湧水を飲むと子宝に恵まれるという言い伝えがあるそうです。

トドラはクライミングの聖地と言われ、世界中からクライマーが訪れます。初心者もインストラクターの元で体験できますが、より気軽に楽しめるのがトレッキングです。ここでしか見られない辺り一面岩だらけの風景を目に焼き付けながら、トレッキングを楽しんでみて。