菊西さんも菊西さんで、「転がらないようにお願いします」という呼びかけはいかがなものか? 耳を疑う注意喚起だ。というか、なぜいきなり上級者コースを中丸に体験させるのだろう。そもそも、このバギーは左ハンドルで助手席は右側なので、その座り位置だけで余計に怖い。
バギーが走り出し、丸太の上やデコボコ道、山や階段の登り降りなどメチャクチャな障害物に差し掛かるたびに、ビビリ丸全開で顔芸を披露する中丸。肩にめっちゃ力を入れながら「うわぁーっ!」「めっちゃ怖い!」と、朝から絶叫丸である。車内は尋常じゃない縦揺れをしており、そんなしゃべって舌を噛まないか心配になるリアクション芸。
こういうのは得てして、運転している側は怖くないものだ。いや、だとしても無茶な道を行きすぎ。朝にそぐわぬ、刺激的な障害物の連続。思わず、タカハシレーシングを思い出してしまった。窓がないから、きっと臨場感もものすごいのだろう。中丸がやっている仕事が、ほとんど『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)のレベルである。
走り終えたバギーにカメラが寄り、中丸の表情を見ると、機嫌が悪そうなのだ。
「朝やるもんじゃないです、これ」(中丸)
昼間ならもっと楽しめたのだろうか? アイドルのはずなのに、こんな仕事たしかに嫌だろうけども。翌日の『シューイチ』(日本テレビ系)には、体がボロボロの状態で出たであろう中丸。
「なかまる印」後半戦では、中丸本人がバギーを運転するらしい。もう1度言うが、中丸が運転するのだ。どう考えても、恐る恐る運転しそうなんですけど……。
スタジオにいるMC・神田正輝からも中丸にダメ出しがあった。
「中丸君、ほとんど目つむってたから何があったかわかんないと思うけどね」(神田)
数分後は、中丸が運転するのだ。目をつむってはいられない。