菊西 「見てわかる通り、大きなタイヤとサスペンション、そして頑丈なフレームが付いてるので、かなり操作性に優れております」

中丸 「へー……」

 全然、ワクワク感がなさそうな中丸の反応。そこまで興味がないのを隠さないのは、いかがなものか? ……と思っていたら、フレームアウトした数秒の間でいつの間にかヘルメットを被っていた中丸。つまり、このバギーの助手席へ中丸が乗り、オフロードでの走りを体験するということらしい。

菊西 「これから、上級者のコースを体験してもらおうと思います」

中丸 「シートベルトだけさせてもらっていいですか? 僕、なんか注意することあります?」

菊西 「前のバーをしっかり握って、転がらないようにお願いします。それでは、スタートしま~す」

中丸 「安全運転でお願いします! ……怖いなーっ。大丈夫、大丈夫、大丈夫ですか!?」

 たった数行のこのやり取りだけで、あまりにツッコミどころが多い。まず、オフロードを走るバギーに安全運転などあり得るのか? バギーに安全運転を求めるのが、お門違いというか。中丸からの無理な注文だ。シートベルトを必要以上にしっかり付け、出発前にヘルメットの紐を締め直し、「大丈夫っすか?」とめっちゃ確認するなど、バギーに搭載された安全性を基本信用していない小心者ぶり。疑心暗鬼が過ぎると思う。