女性週刊誌「女性セブン」(小学館)2023年9月21日号では、事務所の幹部候補として嵐の松本潤の名前があがっていたと報じている。そのほか、関西ジャニーズJr.などをプロデュースしている関ジャニ∞の大倉忠義、横山裕も幹部候補だったという。さらに同誌2023年9月28日号では、やはり幹部候補のひとりだった木村拓哉が、Hey! Say! JUMPやSexy Zoneのメンバーとともに、決起集会を開いたと報じている。

 東山新社長以外のタレントをジャニーズ事務所の幹部に置くことも、それなりに現実味を帯びたレベルで構想されていたということだろう。言うまでもなくジャニーズ事務所を立て直すには、しっかりとファンからの信頼を得る必要がある。そういう意味ではタレントを経営陣に組み込むことが、ファンの信頼を得るためのアイディアのひとつとも言える。さらに10月に新たなジャニーズ事務所の経営陣が発表されるというが、現時点では東山以外のタレントは経営陣に入っていない。

「もちろん、10月に発表される新体制に、現役のタレントが入ってくる可能性はあると思います。しかし、現状で東山新社長以外のタレントが経営陣に入っていないのは、賢明な判断だったと言えると思います。

 現在のジャニーズ事務所の上層部に求められているのは、被害者の賠償と支援、そしてコンプライアンス遵守、人権保護の体制を固めること。さらには、離れていったスポンサーへの対応などもあり、多忙を極める所属タレントにマネジメント業務に力を注ぐだけの余裕があるとは思えない。