「かと言って、昨年TVer見逃し配信の再生数でこれまでの記録を大幅に塗り替える大ヒットとなった『silent』(7300万再生超)や、今年4-6月期のTVer再生数で圧倒的ナンバーワンとなった『あなたがしてくれなくても』(5481万再生)のような配信ヒットとなるわけでもなく、TVerお気に入り登録者数は29万程度と深夜ドラマレベル。こまめに更新されているTVer再生数ランキングの総合トップ50は大半がドラマで占められていますが、『すばせか』は週の半分はトップ50圏外と、とにかく“無風”です」(テレビ誌記者)
本来、話題にものぼらないような状況だが……終盤の展開が現実と奇妙なリンクを見せているとして一部のネット掲示板などで注目を集め始めた。
「当初は若村麻由美演じる平凡な主婦・妙子が、姿をくらました大女優・若菜絹代と声も顔もそっくりということで、絹代が所属する芸能事務所『プロダクション曼珠沙華』の人間に乞われて絹代になりすます……という『なりすましコメディー』でしたが、徐々に芸能界の闇にスポットが当てられ、後半はこれがメインに。曼珠沙華の二代目社長・莉湖を木村佳乃が演じているのですが、社員がテレビ局のディレクター・沖野島から性加害に遭った問題で悩まされ、さらに沖野島が6年前に起こした薬物での過失致死事件を、莉湖の実父で曼珠沙華の創業者が“芸能界のドン”に依頼してもみ消していたなどの事実が発覚。『二代目女社長がセクハラ問題に悩む』『セクハラの被害者は仕事をもらう側の立場のため、告発しづらい構造』『すでに亡くなっている先代社長が遺した負の遺産』『先代社長の関与を認めると、事務所そのものが危うい』『業界の有力者による事件のもみ消し』といった要素が、ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題を思わせると話題になりました」(芸能記者)
加えて第8話では、「事務所を見限った副社長が独立を企み、所属タレントやスタッフの移籍も狙う」という展開もあり、余計にジャニーズ事務所をほうふつとさせたが、最終回となる第9話ではさらに驚きの“符号”があった。