昨年の起用社数年間ランキングでは、川口が21社で1位、本田と今田美桜が20社で2位となっていた。ところが、2023年上半期の起用社数トップ3は、1位が川口で19社、次いで芦田愛菜と今田が同率2位で15社となっており、本田がトップ3の座から消えてしまったのだ。

 集計時期の異なるニホンモニターの「タレントCM起用社数ランキング」でも、本田は昨年の年間ランキングでは16社で2位となっていたが、今年上半期は8社に半減。本田は「2021タレントCM起用社数ランキング」で年間1位(16社)となるなど一時はCM女王となっていたが、今年に入って大きく後退してしまったようだ。

 ルックスとスタイルが抜群で愛嬌もあり、男女双方から支持され、それが絶大なCM需要につながっていた本田。契約社数8社も立派な数字ではあるが、イメージを落とすようなスキャンダルがあったわけでもないのに急にCM仕事が半減してしまったのは驚きだ。

 原因のひとつとしては、契約社の傾向の違いが挙げられる。綾瀬や川口、芦田らはナショナルクライアントと呼ばれる大企業との契約が多く、出稿量が安定していて契約期間も長い傾向がある。一方、本田は短期間に集中的にCMを放映する新興企業との契約が目立っていたため、バタバタと一気に契約が終了してしまったことが影響していると考えられる。