黒い画集(松本清張/新潮社)
浮気・不倫・密通などで自滅していく男女を描いた連作短編集です。
戦後日本を代表する文豪・松本清張が、雑誌で好評を博した7作品を自ら厳選しました。
名作『天城越え』を収録しているほか、収録作品のひとつ『証言』はドラマ化・映画化されています◎
安全と出世を願い、平凡に生きている男の生活に「密通」ともいうべき後ろ暗い女性関係が生じ、影が差し始める物語となっています。
どこにでもあり、誰もが経験する可能性のある、日常生活に潜む恐ろしさを描き上げています。
男女関係で人生の道を踏み外してしまう恐ろしさにゾッとしてしまう…。
人間の関係や心理を秀逸に表現し、松本清張作品らしさも堪能できます。
700ページ超えと、読みごたえのある名作サスペンスの短編を読みたい方におすすめです!
きまぐれロボット(星新一/KADOKAWA)
学校の教科書などにも掲載されていて大人が読んでも面白く楽しめます!
お金持ちのエヌ氏は、博士が最も優秀と自慢するロボットを買い入れて、オールマイティのロボットですが、時々あばれたり逃げたりしてしまいます。
ひどいロボットを買わされたと怒ったエヌ氏は博士に文句を言いましたが、ショート・ショートでは第一級の作者が綴る、大人と子供のための童話です♡
「あったら良いな」「楽しいな」という発明が描かれていて読んでいくたびに、ワクワクします。
なんでも人 (ロボット) 任せにしてしまうと人間はダメになってしまいます。
便利になるのは大歓迎だけど、それによって人は何も出来なくなっていくのかもしれませんね。
リアルなストーリーだなぁと読み終える頃には、考えさせられます。
デッドエンドの思い出(吉本ばなな/文藝春秋)
つらく切ないラブストーリーを5編収録した短編小説です◎
刊行当時、吉本ばなな自身が“これまで書いた自分の作品のなかで一番好き”と発言している最高傑作です!
日韓の合作で映画化もされてます。
表題作の主人公は、婚約者に手ひどく裏切られ、そんな私が、飲食店「袋小路」の雇われ店長で、子供のころ虐待を受けたと騒がれた西山君にふと、“幸せってどういう感じなの?”と尋ねるというあらすじです。
時が流れても忘れ得ない、かけがえのない一瞬が鮮やかに描かています◎
寂しいものの、穏やかかつあたたかさもあり、吉本ばななワールドを堪能できるおすすめの作品です!
鉄道員(ぽっぽや)(浅田次郎/集英社)
娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けました…。
死んだ娘の雪子が幽霊となって、17年で成長していく姿を見せに現れ、少女が持っていた人形も、乙松が雪子にプレゼントしたものでした。
乙松は感極まり、雪子を抱きしめ、雪子もそっと微笑み、抱き返します。
やがて雪子は乙松を残して、駅から去っていき、乙松は、毎日書いている日誌を開き、「異常なし」それ一言だけを綴っていました。
乙松と、彼を支える人達の交流は、人間味溢れる暖かさがあり、感動します。
映画化され大ヒットした表題作「鉄道員」はじめ「ラブ・レター」「角筈にて」「うらぼんえ」「オリヲン座からの招待状」など、珠玉の短篇8作品を収録した傑作集となっております。
ジョゼと虎と魚たち(田辺聖子/KADOKAWA)
仕事を持った大人の女性を主人公に、さまざまな愛や別れを描いた9編の短編小説となっています。
”青春恋愛小説の金字塔”とも称されている名作で、アニメ化や映画化もされています◎
表題作は、足が悪く車椅子がないと動けない、市松人形のようなジョゼと、大学を出たばかりで管理人として同棲中の恒夫の物語です。
どこかあやうく、不思議でエロティックな男女の関係を描いています。
若い男女の恋愛をみずみずしく描いており、田辺聖子作品の魅力を堪能できる1冊となっており、独特の世界観がある、ロマンティックな恋愛小説を読みたい方におすすめです◎
まとめ
今回は、気軽に読める短編小説をご紹介してきました◎
携帯の画面でも最近は、本を読める時代になりましたが、実際手に本をもって読んでみる時間も作ってみるのも、心の栄養になるかもしれません♡
本を読みなれていない人も、短編小説なら気軽に読めるはずですよ!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
提供・DRESSY
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