◆普段は頼りがいのある課長が別人に…

「無礼講なのはいいと思うのですが、何をカン違いしたのかウチの会社では“多少のセクハラならOK”ということになっているんです。自由参加ですがほぼ全員が行くため、断りたくてもできなくて。おかげで慰安旅行の季節が近づくと毎日が憂鬱でした」(丸岡さん、以下同)

 丸岡さんの職場は社員40名程度の小さな会社で、8割は男性社員。アットホームな雰囲気で「親切な人ばかりだった」と言います。

「だから、慰安旅行も1年目はすごく楽しみにしていたんです。私自身、温泉好きなので、秘湯の宿に泊まると聞いてテンションが上がっていました。ところが、到着してから知ったのですが、そこは混浴露天風呂だったんです。

 道中のバスで散々飲んですっかり出来上がっている課長はニヤ~ッとしたいやらしい笑みを浮かべ、『一緒に入ってくれるよね?』としつこいくらいに誘ってくる。それは頼りがいのある私が知っている課長とは完全に別人でした」