1.各駅の再開発事業の状況

まずは、各駅の再開発事業の状況を確認していきます。

●1-1.田端駅の再開発

 田端駅は、正直、メジャー感に欠ける街ではあります。

 そんな、田端駅周辺地区では大規模ではないものの、2010年から2013年にかけて都市再生整備計画が実施されました。テーマは、「歩いて暮らせる災害に強いまちづくり」です。

 田端駅を中心として、南北に高低差があるため、日常生活の移動の利便性を改善するべく、田端ふれあい橋脇昇降施設新設工事などを行いました。

 また、既設公園に防災施設が少なく、災害時の利用ができるよう、公園の整備も行いました。

 実際に行ってみると分かりますが、きれいになって、雰囲気も人通りも以前とは段違いに良くなっています。

●1-2.西日暮里駅の再開発

 一方、『西日暮里』駅は日暮里、千駄木と三角形を成す位置にあり、それぞれ徒歩圏内です。

 西日暮里駅は混雑を緩和させるため、1971年に新しく開業した駅です。そのためか、駅を降りると道灌山通りがすぐあるなど、あまり計画性のない駅前となっています。

 そんな西日暮里駅ですが、西日暮里駅前地区第一種市街地再開発事業によると、2022年より駅周辺の再開発に着工し、2029年に地上47階、地下2階の複合施設が誕生する予定とのことです。

 続いて各駅の人口と、世帯数推移のデータを比較していきます。