●6-2.マンション専業各社のファミリー物件の単価比較

 このように堅調に推移している田端駅と西日暮里駅の住宅価格ですが、さらにいくつかのマンションサイトを参考に、一般的なファミリー向けマンションの価格を調べてみました。

 一旦、ざっくり知るために築年数や最寄り駅までの距離は考慮外としています。

再開発が完了した田端と、再開発が進む西日暮里…買うならどっち?の画像21

再開発が完了した田端と、再開発が進む西日暮里…買うならどっち?の画像22

 まず、大手仲介サイトであるホームズでは、直近3カ月間に募集を開始された物件を基に平均価格を出しており、70平方メートル前後の中古マンションの平均価格は、田端駅が6,132万円(290円/坪)、西日暮里駅が5,946万円(281万円/坪)でした。

 次に、新築マンションの相場に強い、マンションエンジンでは、田端駅が平均価格5,203万円(246万円/坪)、西日暮里駅が平均価格5,161万円(244万円/坪)でした。

 他にも、国土交通省の売買データを基に価格や相場を教えてくれるウチノカチでは、田端駅が平均価格3,210万円(246万円/坪)、西日暮里駅が平均価格5,608万円(265万円/坪)でした。

 最後に、AIを使った評価で業界を引っ張っているソニー不動産では、田端駅が平均価格4,517万円(213万円/坪)、西日暮里駅が平均価格3,350万円(158万円/坪)でした。

 ちなみに、どの相場も2023年4月時点の数字です。

 上記を参考に、マンションエンジンの新築価格とその他3つのサイトの平均価格(田端駅4,619万円、西日暮里駅4,968万円)を単純に比較すると、中古マンションと新築では、田端駅が約11%、西日暮里駅が約4%の乖離がありました。

 どちらも将来の家族構成や職場の変化など、万が一マンションを売ることになったとしても、個人的にねらい目だと思う、築10年程度の中古マンションを賢く購入する方が安心だと思います。