「貯蓄ができるまでの時間が必要」説

社会人になって間がない若年層は、貯蓄もそれほど多くない。それなのに大病を患ってしまうと経済的に厳しくなる。自力で対処できない経済的負担に備えるために、貯蓄の妨げにならない程度に掛金の安い医療保険に一つは加入しておいたほうが良いだろう。

「保険商品も進化・多様化している」説

ひと昔前、医療保険のテレビコマーシャルで「入院1日目から保障します」といううたい文句が盛んに使われていた。それ以前は4~5日入院してようやく入院給付が下りるという商品が主流だったのだ。もっと昔は単体の医療保険がなく、生命保険の医療特約しかなかった時代もある。

保険商品も社会のニーズに合わせて変化する。医療保険は今後成長が見込まれる分野で、各保険会社も競って目新しい商品を出そうとしている。

医療の進歩や政府の医療費抑制策によって入院日数は短くなっており、近年の医療保険には「日帰り入院」を含む短期入院に焦点を合わせているものも多い。一方で脳血管疾患のように治療が長期にわたる疾病を対象に、特約などで保障を手厚くしている保険商品もある。

掛け捨てが嫌な人には還付給付金がある保険商品もあるし、支払い分だけをカバーし保険料を格安に抑える実費型商品もある。めったに起こらないが起これば高額となる「先進医療」や「臓器移植」にのみ備える保険商品もあり、確率の問題でワンコインという非常に手軽な保険料となっている。

購入の仕方も、ネット上で自分に必要な保障を自由に組み合わせて購入できる保険会社もある。保障も保険料もシンプルで分かりやすい。

今までの医療保険は、疾患や医療の変化に対応していなかったものも多かった。しかし、人生100年時代、何よりも「病気とケガ」が不安な世代に安心を提供するため、保険会社が様々に医療保険を進化させている。

多様な選択肢の中に、貯蓄以上に魅力的な保険商品が見つかれば、加入を検討してもよいだろう。

変化する保険商品の動向に目配りを

医療費の負担は長生きする上で大きな不安だ。ただやみくもに医療保険に加入するのではなく、まずは社会保険で賄える分を熟知したい。

貯蓄がない間は保険料が安いものを購入しておこう。過去の医療保険は貯蓄より使い勝手が悪いものもあったかもしれないが、保険商品は進歩している。自分のニーズに合ったものが登場しているかもしれないし、今後も誕生するだろう。最新の保険商品の動向に目配りしつつ、病気やケガに対するリスクマネジメントを行おう。

文・ZUU online編集部/ZUU online

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