90年代から業界に身を置くフジテレビの鈴木吉弘プロデューサーが自ら書き下ろした脚本というだけあって(「烏丸マル太」名義)、マネージャーによるパワハラまがいのタレント酷使、“芸能界のドン”の意向による交際カップルの破局、タレントが反社会的勢力との写真を撮られるスキャンダルなど、芸能界の描き方に妙なリアリティがあるとの声も上がっている。
「第8話はちょうどジャニーズ事務所の記者会見があった日ということもあり、木村演じる莉湖のセリフをどうしても現実と重ねて見てしまう人は多かったようですね。特に、一度は告発を諦めた莉湖がふたたび覚悟を決めた際、『私は会社を守らなくちゃいけない。でもそれ以上に若い人たちの未来のためにやらなくちゃいけないことがある』と語るセリフは、これこそ記者会見で聞きたかった言葉だという声も上がりました」(同)
14日放送の最終回を前に、ようやく「なりすましコメディー」という設定が生きる展開となりそうだが、はたして最後は告発が無事に成功してめでたしめでたしとなるのか、それともそう簡単に芸能界は変わらないというビターな結末となるのだろうか。