このツアーは最新アルバム『Sweet Vision』を中心とした構成ながら、2006年に主演したドラマ『クロサギ』(TBS系)の主題歌だった大ヒット曲「抱いてセニョリータ」や、やはり2012年に主演した『最高の人生の終り方~エンディングプランナー~』(同)の主題歌「愛、テキサス」、2013年主演の『SUMMER NUDE』(フジテレビ系)の主題歌「SUMMER NUDE ’13」など、ジャニーズ時代の楽曲も披露。さらには、2007年主演の『プロポーズ大作戦』(同)の主題歌である桑田佳祐「明日晴れるかな」のカバーや、『コード・ブルー』シリーズ(同)の主題歌であるMr.Children「HANABI」のカバーまで飛び出し、後者ではスクリーンに共演者の新垣結衣や戸田恵梨香らとの記念写真を映しながら観客と一緒に歌うという演出でファンを狂喜させた。

 ジャニーズ時代の楽曲を披露したことにも驚きがあるが、“ドラマ主題歌祭り”となる出血大サービスぶりにファンは大満足。しかし俳優としての代表作である『コード・ブルー』の主題歌をカバーし、共演者との写真まで披露したのは衝撃だ。これは業界の「ジャニーズ忖度」が弱まったことも影響しているだろうが、それ以上にジャニーズとの関係が良好であることの証明といえるだろう。

 事実、ライブのMCでは「最近は、いろんな友人たちに会う。加藤シゲアキと飯を食って、久々にいろいろ話した」と語り、ジャニーズ時代に所属していたNEWSの話題に。「シゲもツアー中で、NEWS20周年ということで、アルバムが出てるので、そちらもよろしくお願いします。あと小説を書いているみたいなので」と古巣グループと盟友の活動をアピール。さらに、山下は「この間、小山(慶一郎)ともLINEしましたよ。(ライブを)観に来てくれるって言ってました」と話し、小山が観覧に来ていることが明かされると会場がどよめいた。小山は4日付のInstagramで山下とのツーショットを公開し、異例の「ジャニーズの公式SNSに“辞めジャニ”登場」となったことでファンを驚かせている。

 山下のジャニーズトークはこれで終わらず、「まっすー(増田貴久)にも会ったし、みんなに会うんだよ。亀(亀梨和也)とか、(菊池)風磨とか」とも語り、ファンを沸かせていた。また、オーラスとなった同日の夜公演では加藤が観覧に来ていたようで、加藤はSNSで「お招き頂き、久しい人のステージを見ました。素直に、美しいと思えた」などとつづっている。