前髪は美容院に行かなくてもセルフで十分に対応可能な部分です。前髪を増やすだけなら自分で切ってしまうという人も多いでしょう。しかし、前髪はどこから取って切っていけば良いのか分からないものですから今回は前髪を上手にカットして増やす方法をご紹介します。

前髪はどこから取る?

ヘアスタイル一つで顔の見え方が違ってくるため、男女ともに髪型は非常に重要なものですよね。特に女性は「髪は女の命」というように、髪全体のバランスや長さに重きを置いています。そんな前髪は美容院にわざわざ足を運ばずともセルフで十分にカットが可能なため、伸びかけてきた前髪を自分で切るという人も多いのではないでしょうか。

髪を切る=美容院という印象が強いですが、前髪は美容院でなくても簡単にカットできてしまいそうですよね。しかし、実は前髪という部分は意外にも難しい箇所です。そのため、予定していたよりも前髪を切りすぎてしまったというトラブルや、そもそもどこまで切って良いのか、そして前髪を作る部分を頭のどの部分から取って良いのか分からない「前髪はどこから」問題も発生します。

美容院にいるプロは頭の構造を熟知していますから前髪をどのようにしたら希望通りにカットできるか分かっていますが、髪に詳しくない人は当然どこから切って良いのか分かりません。

前髪を増やすための切り方①頭頂部から線を取る

前髪は幅も狭く、カットする範囲も少ないため簡単に切れるだろうと感じている人が非常に多いです。しかし、そんな軽視される部分だからこそ失敗続きの人が後を絶ちません。前髪を増やすということやカットするということでまず第一に考えなければならないことは「前髪をどこから取るのか」ということでしょう。

そんな前髪はどこから取るのかというと、基本的に前髪は頭の最も高い頭頂部という部分から初めにクシを取っていきます。基礎となる部分はまずこの頭頂部からで、その後に両目の瞳の外側に目がけて線を取っていくと不自然な前髪になることなくカットが可能です。どこから前髪を取って良いのか分からない人は、鏡などを使って幅取りを行っていきましょう。

前髪を増やすための切り方②両耳の頭と平行な線で幅取り

前髪の切り方は頭頂部から取るのが基本的と触れましたが、他にも両耳が頭に平行になる線で真っ直ぐ幅取りをしてもOKです。頭頂部からの幅取りは前髪を厚くする目的の人には最適ですが、そこまで厚くすることを望んでいない人は両耳を基準とした幅の取り方をすると良いでしょう。

この方法の場合、どこから線を取るのかというと、両方の耳の最も角ばっている部分から流れに沿うように頭まで進んでいき、そのまま先ほどと同様の手順で両目の瞳の外側に向かって下に幅取りを行います。前髪を作る時はどこから取って良いか悩むところですから、厚くする目的の人は頭頂部から、一般的な前髪の厚さなら両耳を基準に取っていきましょう。

前髪を増やすための切り方③

前髪を増やすためには今ある前髪の程度にもよりますが、量を増やす場合はどこから幅を取るのかというと、基本的には上側の髪を前髪として徐々に取っていきます。現状の前髪が薄いと感じる人は量を増やすために今ある前髪の1~2cm程度を目安に髪を足していきましょう。

上から持ってくる髪が多ければ多いほど、前髪を厚くすることができます。長さに対して不満を持っていない場合は量を増やす目的でお好みの量を前髪の上から取っていきましょう。しかし、この時上から持ってくる髪を真横に真っ直ぐスライス線で取ることが大切です。取る線がギザギザとしてしまったり、真っ直ぐの線で幅が取れないといくら表面の切り方は上手でも切ってから数日後に前髪が整わずバラバラとしてしまいます。

前髪の量を調整しよう

前髪を増やす際に重要なことは量を確保し、そして調整することです。前髪を厚くするからといって上の髪をごっそりと持ってきてしまうと反対に重過ぎる見た目になってしまう可能性があります。前髪を増やすために大量の髪を巻き添えにすると今度はサイドの髪が不自然になったり、ボリュームのない髪になってしまうこともあるため取る髪の量は調整するようにしましょう。

前髪を増やす時に上の被せる髪をどれくらい取ったら良いのか分からないという人は一度にまとめて大量に取るのではなく、クシを使って平行にスライス線を取りながら取った髪を一度現状の前髪の上から被せてみましょう。現状の前髪よりも取った上の髪が長い場合は今の長さの前髪に合わせて髪を二つ折りのようにして実際にカットしたらどうなるのか確認しながら切っていくとより失敗を防げます。

前髪を増やすためのヘアスタイル①パーマ

前髪を増やすためにできるヘアスタイルは増やすというよりは増やした前髪を邪魔しないという位置付けのものです。下の写真にあるように、前髪を増やした後は少しきつめのパーマをかけても可愛く仕上がります。前髪の量やクセなどによっては全体にまとまりがないようにも見えてしまうため、クセが気になる人は特にボサボサ予防でこういったパーマをかけてみるのも前髪を生かすためにおすすめです。パーマは美容院で行う必要があるため、その時に併せて前髪のカットをお願いすると良いでしょう。

また、パーマはゆるめの現代風にしても問題ありません。きついパーマを嫌う人もいますから、そういった人は下の写真のようになだらかで女性らしいフワフワパーマにしてみるのも良いでしょう。ゆるめのパーマをかける際も前髪に少しだけパーマをかければ全体がまとまって見えるようになりますから、美容院で伝える際は前髪のことも相談しながらにするとより前髪を生かせる髪型になれますよ。

前髪を増やすためのヘアスタイル②ストレート

先ほどは前髪を増やした後のヘアスタイルで主にパーマをご紹介しましたが、髪に巻きがあるよりもストレートでキリッと決めたいという人もいますよね。そんな人には下の写真のような重みのあるヘアスタイルもおすすめです。

見た感じは若干重みがあるようにも感じますが、暗い印象は受けませんよね。前髪を増やした後は肝心のヘアスタイルに悩みがちになってしまう人も多いですから、変に髪をいじりたくないという人はこういったヘアスタイルでもクールな女性らしさを演出することができます。

前髪を増やすためのヘアスタイル③まとまりセット

前髪を増やした後は流れをそのままにするのではなく、アレンジして少し手をかけてみるのも良いですね。下の写真はサイドとバックを全てまとめており、すっきりとした印象で前髪が生かされています。前髪の量が比較的多いため、全体をまとめても違和感なく仕上がっています。

また、上記の写真のように凝ったヘアスタイルにする余裕はないという人は簡単にまとめるポニーテールも合っています。丸顔の人は髪を丸ごとまとめることに抵抗を感じる人もいますから、そういった場合は下の写真のようにサイドの髪は少し残して自然にまとめるのも女性らしく綺麗に仕上がります。