『ドクター・ドリトル』のあらすじ
ヴィクトリア朝時代のイギリス。「動物と会話ができる」という能力を持っていた医師ジョン・ドリトルはヴィクトリア女王に召し抱えられ、巨大な庭園を持つ保護区の中で世界中の動物を集め共に暮らし、「どんな動物の治療も受け入れます」の看板を掲げ、獣医としての名声を欲しいままにしていた。
そんなジョンが唯一「動物以外の生き物」に恋い焦がれたのは最愛の妻リリー(カシア・スムトゥニアク)であったが、冒険家であったリリーは「エデンの樹」を探し求め、大海原に船出するが、嵐にあってしまい、結婚指輪をオウムのポリーに託しドリトルに届けさせたあと、行方知れずになってしまう。
最愛の妻を亡くしたショックで、人との関わり合いを避けるようになったドリトルは庭園に引きこもり、世捨て人として生きるようになり、人が訪れることのなくなた庭園は朽ちていった。
漁師の叔父の家で暮らしている少年トミー(ハリー・コレット)は狩りに連れ出されるが、優しい性格ゆえ、狩ろうとした動物を助けてしまうような人間なので叔父からは役立たず扱いされていた。
この日も鳥を撃てずにうっかりリスを怪我させてしまい、ドリトル先生の屋敷の前を通りかかったトミーは看板を見て、リスの怪我を治してもらおうと、人語を話すオウムのポリーに導かれ屋敷の中へ。
トミーは臆病なゴリラのチーチーや激しい性格のホッキョクグマのヨシ、頭脳明晰な犬のジップら動物に囲まれて暮らしている男と出会う。伸び放題の髭にボサボサの髪、着の身着のままの薄汚い恰好でオドオドしているこの男が動物と話せる名医、ドリトルだ。彼は人と会いたくないからとトミーを追い払おうとする。
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