物語は、仕事の人間関係で悩んだリコや彼女の同僚が、矢島模型店でプラモデルを作る姿が毎回の見せ場となっている。登場するプラモデルはユニコーンガンダムやガンダム・エアリアルといったガンプラが多いが、仮面ライダー、マジンガーZ、熊本城といったプラモも登場するバラエティ豊かなラインナップとなっている。
このシリーズの原案・企画・プロデュースを担当しているのは畑中翔太。CMやバラエティなど幅広い映像作品を手がける畑中の作るドラマはどれもユニークで、ローカルグルメサイト「絶メシリスト」を原案とした、日本全国の絶滅しそうなメシを求めて中年サラリーマンが一泊二日の旅に出る『絶メシロード』(テレビ東京系)、バッティングセンターを舞台に女性たちの悩みを野球に例えた人生論で解決していく『8月は夜のバッティングセンターで。』(同)、ポッドキャストとチェンメシ(チェーン店グルメ)を題材にした『お耳に合いましたら。』(同)といった深夜ドラマを制作している。
これらの作品は『孤独のグルメ』(同)を筆頭とするグルメドラマの手法で作られている。グルメドラマは料理を美味しそうに食べている姿を魅力的に描ければ成立し、料理を食べる主演俳優が一人いれば低予算で作ることもできるため、深夜ドラマ枠でたくさん作られている。
また、近年はグルメドラマの手法を用いることで、サウナやキャンプといった食事以外の題材を扱ったドラマも作られており、今や“趣味ドラマ”とでも言うような独自の世界を形成している。
【こちらの記事も読まれています】