「かなり強めの提言だったが、国際連合人権理事会による報告の影響を受けたのでは。とはいえ、同チームはジャニーズ事務所とこれまで利害関係その他の関係が一切ない『外部の独立した第三者』としているものの、ジャニーズ事務所が必要経費を負担。加えて、いわゆる第三者委員会とは違い、発表前に事務所側に報告内容を見せているものとみられる。となると、ある程度はジャニーズとの“調整”があったのでは。当初からジュリー社長の退陣なくしては事態へ収束に向かわない状況になっているが、ジュリー社長も前から辞めたがっているという話もあり、今回の提言は実質、ジュリー氏退任の“予告”といえそう」(会見に出席した記者)
現在、ジュリー氏に次ぐナンバー2が白波瀬傑副社長で、ジャニーズJr.の育成に関わる関連会社「ジャニーズアイランド」の社長が所属タレントでもある井ノ原快彦。一般的な企業であれば、副社長が社長の座に昇進することになりそうだが、その流れを予期させる報告もあったという。
「白波瀬氏は1975年からジャニーズに在籍して、1982年ごろから宣伝担当の窓口に。『週刊文春』(文芸春秋)が報じたジャニー氏の性加害をめぐる裁判では法廷で証言もしている。いわば、ジャニーズ事務所の暗部を知り尽くしているはずだが、報告書には白波瀬氏の責任については具体的に言及されていない。このことについて記者に問われると、林氏は『(白波瀬氏については)性加害に直接責任があるとは認めていない』とし、あくまで取締役としての善管注意義務を果たせていないという言及に留まった。これまで、散々メディアに“口止め工作”をしてきたのは白波瀬氏だが、もし責任を問われてしまえば、今後、副社長のポストへの残留もしくは社長就任が厳しくなる。そこで、“あえて無罪認定した”と思われても仕方がないだろう。ただ、社長に就任したとしてもすでに高齢とあって、2~3年で交代となるだろうが」(同)
ジュリー氏には1人娘がいるが、その父親である夫とは離婚している。後継者にして「同族経営」を継続することができる身内はこの1人娘しかいないが、まだまだ娘は後継者にはなり得ないようだ。