助成金を活用するという手段も
──現実問題として、それで十分な収益を上げることはできているのでしょうか。
G-shelter :今、ライブハウスが配信ビジネスを行うと、国や自治体から助成金が下りるのでそれを利用しながらやらせていただいています。売り上げ以外の形である程度の制作費をいただけるなかで運営しているんです。
もちろん本当は最初から配信ビジネスだけで運営していきたいところですが、実際問題として今はそういう状況にはありません。ただ生き残り方としては他のライブハウス運営者の方にとっても参考になるようなことはやれているのかなとは思います。
──とはいえ、やはりインターネット上での配信ライブは通常のライブとは別物ですよね?
G-shelter :ライブハウスでやっていることを配信で代替することは不可能だと感じています。ただ撮影スタジオという環境でミュージシャンたちも思っていなかったような表現ができる機会なら作れると思って。配信がメインでありつつも、将来的には現場へ来たい人が来ることができるような形を目指しています。
DOMMUNE(2010年から続くライブストリーミングスタジオ兼チャンネル)があったので配信事業を始めるにあたってどんなふうに運営すればいいのかはイメージしやすかったですね。
配信ならではの強みを見つけよう!
通常のライブハウスだと会場の周辺に在住していないとなかなか足を運ぶことができません。しかし配信ライブであれば遠く離れた場所にいてもイベントを視聴することができます。コンテンツとしてもビジネスとしても生のライブとは異なる配信ならではの強みを探していくことが今後は重要になってくるのかもしれませんね。
【取材協力 G-shelter (Gシェルター)】
音楽と自由を掲げる沖縄のライブハウス。2020年6月で那覇市安里の店舗を終了し那覇空港近くのスタジオを拠点にしたインターネットでの配信事業へ移行。
Tel : 090-7585-7598 クロサワ(管理人)
提供・UpU
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