『コワすぎ!』シリーズは2012年にオリジナルビデオ作品として登場。レンタルビデオ屋(今の時代じゃ、そういう店もだんだん少なくなってきてますが)に行くと必ず邦画ホラーもののコーナーに『ほんとうにあった怖い話』といったレンタル向けのオリジナルビデオシリーズが必ずあり、海外製の気持ち悪いホラー映画は見る勇気がなくても、これぐらいなら、まあ……といった感じでレンタルすると結構怖い映像が見られるので、映画の奥深さを教えてくれます。
『コワすぎ!』は『ほん怖』のスピンオフ『ほんとにあった! 呪いのビデオ』の影響を受けているといえる。『ほん呪』では投稿者から超常現象としか思えない映像、幽霊か何かが写っているビデオが送られ、スタッフがその映像を元に取材、調査をし、謎を徹底的に解明するというフォーマットが共通している。
つまりはフィクションをドキュメンタリーのように見せる『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のようなフェイク・ドキュメンタリーの形式だ。
主観映像(POV)による臨場感あふれる映像や、投稿者による映像の検証などには目新しさはないものの、『コワすぎ!』シリーズは二ッチでカルトな人気を誇っている。なぜこの作品が一部で熱狂的な支持を受けているのかについて語ってみたい。
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