アップデートされていくLDHのデジタルプロモーション

 KID PHENOMENON、THE JET BOY BANGERZ、WOLF HOWL HARMONYの3組同時デビューでおもしろいのは、これまでのLDHグループの「売り出し方」を踏襲しつつ、さらに時代に即したアップデートがなされている点だ。

 たとえば3組は8月21日にデビュー曲のミュージックビデオを公開したが、時間を決めて「メンバーと一緒にミュージックビデオを観ましょう」と呼びかけたり、メンバーがコメント欄に登場して返信するというコミュニケーション手法は、Jr.EXILE世代がやってきたことを踏襲している。リリースに伴ったスケジュールの事前公開や、ミュージックビデオの再生回数に応じた企画なども同様だ。

 また、3組はそれぞれ、事前にファンネームを発表している。K-POPが世界的な成功を収めて以降、「ファンダム」と呼ばれる熱心なファン集団の形成が意識されるところだが、ファンダムネーム=ファンネームを付けることは、ファンダム形成にとっては大切な一歩。LDHでは、2021年11月にGENERATIONSがファンネームを「DREAMERS」にすると発表し、今年に入ってTHE RAMPAGE、FANTASTICS、PSYCHIC FEVERら他のJr.EXILE世代グループもファンネームを決定・発表してきた。その流れに従い、LIL LEAGUEを含むNEO EXILE世代の4組もそれぞれファンネームを決定しているのだ。