この「NEO EXILE」世代でまず特筆すべきは、若さだ。LIL LEAGUEは最年少は14歳、最年長は18歳で平均年齢15.5歳。KID PHENOMENONも、最年少は15歳で最年長は20歳の平均年齢16.8歳になる。THE JET BOY BANGERZとWOLF HOWL HARMONYにはそれぞれ、LDHの6人組・DEEP SQUADとの兼任メンバーや、世界初のプロダンスリーグである「D.LEAGUE」で活躍するダンサーたちといった「プロ」も加わっており、THE JET BOY BANGERZは平均年齢21.1歳、WOLF HOWL HARMONYは平均年齢24.8歳と、グループそれぞれ微妙に世代が異なるのも興味深いところ。
だが特に10代グループ2組が投入されたことは目を引く。ボーイズグループ戦国時代の現在においても、ここまで若いグループは珍しい。今年6月27日、Snow Manのラウールが20歳の誕生日を迎えたことで、ジャニーズの「デビュー組」から10代が消えたことが話題になった。さらに“デビュー有力候補”とされるHiHi Jets、美 少年、Aぇ! groupの3組ですら、10代は美 少年の金指一世(19歳)ひとりのみという状態で、偶然とはいえ、“ジャニーズの高年齢化”が指摘されるタイミングでLDHは平均年齢15.5歳と平均年齢16.8歳のグループをデビューさせた形だ。今回のオーディションで最終審査に残ったうちの8割が、LDHが経営するスクール「EXPG STUDIO」出身者とのことだが、LDHイズムが刻まれた即戦力を生み出す同校(国内12校・海外3校)の存在も、10代グループのデビューを実現させた背景にあるだろう。なおEXPGは、TWICEのサナや、元NCTでRIIZEのショウタロウ、&TEAMのKなどK-POPグループの日本人メンバーを始め、JO1の大平祥生・佐藤景瑚、NiziUのリオなども輩出している。