ジャニーズJr.においては、HiHi Jetsのほか、Aぇ! groupや美 少年もデビューが近いといわれ、Aぇ! groupについては今年6月に「文春オンライン」(文藝春秋)によって「デビュー決定」と報じられていた。だが、ジャニー氏の性加害問題の影響によりAぇ! groupの年内デビューの話が流れたともいわれ、美 少年についてもメンバーのスキャンダルが続発したことでデビューが遠のいたとみられている。このままデビューできずにもどかしい状況が続けば、メンバーたちのモチベーション低下が懸念される。先日立ち上げられたジャニーズJr.の公式サイト上でも、この3組以外に7組のユニットが存在しており、上が詰まった状態が変わらなければ、いつデビューできるかの見込みすら立たない。
こうなると、いつまでもデビューできないならジャニーズを飛び出したほうがいいのでは……と考えるメンバーが出てくるおそれがある。実際に、現INIの田島将吾や、現WATWINGの髙橋颯など、元ジャニーズJr.が他事務所所属のグループで活躍する例は増えており、中には「7ORDER」といった全員が元ジャニーズJr.のグループも存在する。
特に最近では、ジャニーズJr.時代にIMPACTorsとして活動していた7人が全員で退所、滝沢秀明氏の新事務所「TOBE」に所属し、新たに「IMP.」と名乗って今月18日にデビューしたばかり。こちらは配信リリースで「CDデビュー」ではないが、ジャニーズに在籍したままの状態では2020年結成のIMPACTorsのデビューはかなり先になったとみられ、2015年結成(現体制は2018年から)のHiHi Jetsや、2016年結成(現体制は2017年から)の美 少年のメンバーらは、かつての仲間が退所してすぐに華々しいデビューを掴んだ光景を複雑な思いで眺めていることだろう。
今回の『わっしょいCAMP!』では、アンコール部分でジャニーズ史上初の動画撮影&SNS共有が解禁されるなど、さまざまな改革が進められているが、これについてもファンからは否定的な反応も少なくない。ジャニーズ事務所における「CDデビューの伝統」はそのままファンにとっても長年の“伝統”であるといえるところで、そこに切り込むことに井ノ原社長はどんな未来を見出しているのか。その手腕に注目が集まる。