最終公演は有料ライブ配信が急きょ決まったことから「デビュー発表があるのでは」と騒がれていたが、最後までデビュー発表なし。井ノ原は「(公演名が)『わっしょい』って言ってるくらいだから、みんなで盛り上がれるものにしたいと思っていた」と語り、合同公演でデビュー発表をするつもりはなかったことをにおわせた。
この流れで、井ノ原は今後の「デビュー」について、「CDデビューはジャニーズの伝統だけど、ゴールでもスタートでもない。まずは人としてしっかり成長して、たくさんの人を幸せにできるようになってから。その段階を踏めることが大事」と強調。さらに「時代も変わってきていて、デビューの概念もこれから先、変わってくるのかもしれない。それが何かは日々スタッフと話している」と語り、CDデビューにとらわれないデビューの形を模索していることを明かした。
しかし、当のジャニーズJr.たちは、これまでの伝統でもあることから「CDデビュー」にこだわっている様子。公演前の囲み取材では、人気ジャニーズJr.グループの代表メンバーがそれぞれ取材に応じており、HiHi Jetsの髙橋優斗がデビューについて「(ジャニーズJr.)全員が目指しているもの」と言及。7 MEN 侍の中村嶺亜は、テレビ出演や単独コンサートもできるジャニーズJr.に対しては先輩からも“デビューする必要はないんじゃないの?”と言われると明かしたうえで、「自分がここ(デビュー)に向かって進むと決めたからにはそれをつかみ取るまではあきらめたくない」「僕たちが今後見ている目標に向かって必ず通らなければいけない」「4年前のSixTONESさんとSnow Manさんがデビューした時は正直、僕たちは悔しがることができないことが悔しかった」などと熱い思いを語っており、“デビューしているのと変わらない”人気を誇っていても、明確に「デビューした」という「形」を求めていることがうかがえる。
ジャニーズファンたちも当然、この「デビューの概念が変わる」発言に対して反発。「デビューの概念変えないで。 今までCDデビューを目指してガムシャラに頑張ってきた子たちの気持ちはどうなるの」「CDデビューは本人たちの夢でもあるからその夢を壊さないで」「いろいろ改革するのはいいけど、CDデビューの伝統だけはなくさないでほしい」「スマホで曲聴くなんて正直デビューしてなくたってできる。普通にデビュー発表して従来通りのデビューでいい」「配信は曲が無くなる可能性があるから絶対嫌。デビューの概念なんて変える必要ない」といった声がネット上に続出した。特に、長い年月をかけて「CDデビュー」を目指しているジャニーズJr.たちの「目標」が消えてしまうと感じ、抵抗感を示す人が多いようだ。