◆コオロギ食はなぜ嫌われているのか?

「コオロギのクロワッサン」 1袋2個入り×5 2592円(税込、送料無料、通販のみ)※従来使用されてきた食用コオロギパウダーの生産終了に伴い、販売を一時休止中。
「コオロギのクロワッサン」 1袋2個入り×5 2592円(税込、送料無料、通販のみ)※従来使用されてきた食用コオロギパウダーの生産終了に伴い、販売を一時休止中。
 今回注文したのは、敷島製パンが通販限定で販売する「コオロギのクロワッサン」。価格は10個(1袋2個入り×5)で税込2592円。現在は、これまで使用されてきた食用コオロギパウダーの生産終了に伴い、販売が一時休止となっています。

 そもそもこの「Korogi Cafe」シリーズは、高崎経済大学発ベンチャー企業であるFUTURENAU(フューチャーノート)の食用コオロギパウダーを使用して作られている商品で、同シリーズにはフィナンシェやバウムクーヘンがあります。

 私の個人的な嗜好はさておき、食べてみるといつものクロワッサンの延長として普通に味わうことができました。ナッツのような風味やコクを感じ、言われなければコオロギが入っているとはまったく想像できません。

 ではなぜこんなにも嫌悪感を表すコメントが後を絶たないのでしょうか? 私たち生物には、食べたことのないものをはじめてみたとき働く防衛本能(フードネオフォビア)が備わっていることや、日常的に昆虫を食べる食習慣がないこと、ゴキブリなどの虫被害の経験などが恐怖心や不安感を後押ししてしまうことも要因として考えられます。

 また、アレルギーの危険性については不明確な要素があります。FUTURENAUTの公式サイト内にある説明によると、甲殻類、ダニ、軟体動物などにアレルギー症状を示す被験者に対して交差反応性を持つ可能性があるとの研究報告があるために、管轄の保健所の助言を受けて一括表示外に「エビやカニに似た成分を含みます」という注意喚起を自主的に行っているとのこと。この現状をどう捉えるかは、冷静に判断する必要があります。

 今できることとして、敷島製パンのお客様相談センターに質問してみることにしました。