アンガーマネジメントとは怒りという感情とうまく付き合っていくための心理トレーニングのことをいいます。「あのときあんなに怒らなければよかった」と後悔をしないためにも、怒りをコントロールするスキルを身につけていきましょう!

怒りで後悔しない、アンガーマネジメントを

「相手とのコミュニケーションがうまく取れず、ついイライラしてしまう」
そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか?

怒りはコントロールが難しい感情ですが、難しいからといって何も考えず感情のまま相手にぶつけてしまうと、その後の関係性を悪くしてしまい「あのときあんなに怒らなければよかった」と後悔する結果を招くこともあります。そこで取り入れておきたいのが『アンガーマネジメント』です。

アンガーマネジメントとは、怒りと上手に付き合っていくための心理トレーニングのこといいます。怒りという感情そのものを抑制して「怒ってはいけない」と捉えるのではなく、「怒りで後悔しない」ことを目標にして行うトレーニングです。この記事では、怒りで後悔をうまないためのスキルを伝えていきたいと思います。

怒っている時間がプラスに働くことはない

イライラした感情を抱くと、人間誰しも集中力が乱れ、冷静な判断が出来なくなります。仕事に集中しなければいけないはずなのに、怒りで気持ちが逸れてしまいミスをしたり、結果にも悪影響を及ぼします。つまり、怒っている時間は、集中力が乱れる・生産性が下がる・冷静な判断ができない状態。怒っている時間は“無駄”ともいえます。

とはいえ、人間なら必ず「怒り」の感情を覚えます。ポイントは、その 怒りをどう扱うか?  なのです。「なんでこうなのだろう」「あの人はいつもこうだ」とイライラしていても、問題は解決しません。それどころか長引けば長引くほど、その時間は無駄になり、ストレスが溜まるだけになってしまいます。

人が怒る理由は2つ。1つは「自分の身を守るための防衛反応」だから

とはいえ、自分が感じたままの怒りを職場でぶつけていると仕事環境が悪くなり、職場の生産性も下がってしまいます。

しかし先ほども言いましたが、人間なら誰しも怒ります。それもそのはず、怒りは 身を守るための感情で防衛反応 なのですから。

例えば、あなたが横断歩道を渡っているときに、車がこちらに気付かず突っ込んできたら「危ないじゃない!」「ちゃんと周りを見てよ」と怒りがわきませんか? またあなたの自尊心が傷つけられるようなことを言われたら、感情的になってしまうのも同じです。
人間は、自分の心身の安全を保とうとするとき、権利や大切な人を守ろうとするときに、怒りで対応することがあります。つまりは怒りは自分を守るために必要な感情なのです。