その脅迫行為は、「逃げたらこうなる」と男が殴られる動画が届いたり、中には、少年本人だけではなく、実父へ電話した後に、実家に押し掛けられたケースもあった。

 実際の犯行では、特殊詐欺の「受け子」としてキャリーケースを持って全国を転々とさせられたケースや、逮捕されるまで家にも帰れず、ホテルや漫画喫茶に寝泊まりしながら犯行を続けていたケースもあった。

 こうして犯行に加担しても、闇バイトの場合には、報酬が支払われるケースはほとんどないと言う。それどころか、少年たちを切り捨てるために、犯行グループが密告し、少年たちが逮捕されるケースが多いという。

 警察庁では、女子大生が闇バイトで犯罪行為に加担させられそうになった際に、女子大生が少年相談窓口に電話で助けを求めた結果、無事に発見・保護されたケースをあげ、勇気を持って警察に相談すれば、犯罪を未然に防ぐことができると呼びかけている。