闇バイトに応募すると、犯行グループは少年たちに一定時間が経過すると通信履歴が消去されるなどの機能を有する匿名性の高いアプリを強制的にインストールさせ、その後のやりとりはこのアプリを使って行うよう指示する。

 闇バイトに関するやりとりの中では「アルバイトをするための登録情報として必要」などと言葉巧みに個人情報を要求され、少年たちは言われまま、身分証明書などの写真をアプリで送信してしまう。

 個人情報の要求では、犯人グループは少年自身の情報だけではなく、中には以下のようなケースもあった。

①住所だけでなく、家族構成や名前、勤務先等まで聞かれて伝えてしまった
②交際相手のことを聞かれ、彼女の名前や生年月日、顔写真を送信してしまった。
③自分が住んでいるマンションの入口から部屋までの道のりを動画撮影するよう指示され、送信させられた。
④報酬を振り込むために必要と言われ、銀行名、名義、口座番号を伝えてしまった

 犯人グループは、こうして個人情報を手に入れると、詳細な仕事の内容を伝える。その仕事内容が犯罪行為であることが明らかになり、少年たちが加担を拒否しようとすると、犯行グループは入手した個人情報を基に少年たちが犯罪行為に加担するまで執拗に脅迫する。