「安い!大盛り!」の定食屋にTOWS分析をかけたら?
ここまで一気にTOWS分析を説明しましたが、いきなりではイメージしづらいですよね。そこで、SWOT分析の解説で例に引いた古き良き「安い!大盛り!」の定食屋で、もう一度考えてみましょう。
SO戦略
S「安くて量が多い」×O「近隣に大学のキャンパスが移転予定」を掛け合わせた戦略となると、まず思いつくのが、学生向けのサービスを始めること。学割などの施策で、学生たちのハートをがっちりつかみたいところです。ST戦略
S「安くて量が多い」×T「メニュー豊富な大手定食チェーンの存在」を掛け合わせた戦略となると、個人店だからこそ可能な尖った大盛りメニューを新たに提供することが考えられます。学生同士の口コミやSNSを通じて、すぐに名物メニューになるかもしれません!WO戦略
W「店構えが古びている」「スタッフの高齢化」×O「近隣に大学のキャンパスが移転予定」を掛け合わせた戦略ですが、キャンパスの移転によって、「スタッフの高齢化」問題はすぐ解決できるはず。なぜなら、近隣大学に通う学生をアルバイトとして雇えばいいからです。学生密着型でいけば、古びた雰囲気も温かみとして受け止められそうです。WT戦略
W「店構えが古びている」「スタッフの高齢化」×T「メニュー豊富な大手定食チェーンの存在」を掛け合わせた戦略ですが、大手チェーンに対抗して、メニューを増やしたり店舗を改装したりするのは無謀です。逆にメニュー数は縮小して材料費などを削減しつつ、「この店といえばこれ!」というイメージ作りに努めるのもいいかもしれません。
これで、なんとなくTOWS分析というものがイメージできたのではないでしょうか?
それぞれの要素を並べて戦略立案の糸口にする
あまり「ふたつの要素を掛け合わせた提案をしなければ!」と構えすぎず、それぞれの要素を並べてみることを糸口に新たなアイデアを生み出すという理解で問題ないでしょう。厳密に考えすぎて身動き取れなくなっては本末転倒。必要なのは、戦略を立てるための思考の糸口です。
現状を把握するだけでなく、そこからの提案も可能にするTOWS分析。ぜひ身に付けて、ビジネスパーソンとして一段階レベルアップしましょう!
提供・UpU
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