先の連載記事しかり、ジャニー氏による性加害を知ったうえでジャニーズ事務所への入り方を指南したり、弟をジャニー氏のもとに送り込んだのだとしたら、これは性加害への加担と言えるのではないかと疑問の声が浮上しています。特に平本氏が代表を務めるジャニーズ性加害問題当事者の会の公式サイトでは、『ジャニーズ(ジャニー喜多川)による性加害問題は実に半世紀以上もの間に繰り返されてきた前例を見ない最悪なる性犯罪事件』としたうえで、『加担や隠ぺいといった組織ぐるみの疑いもある極めて重要な事案であるにも関わらず未だに被害者への謝罪すら行われていません』と現状を説明しているため、平本氏自身の“加担”はどうなのかと批判する声も出始めています」(同)

 ジャニー氏による性加害は60年代から報じられており、90年末からの「週刊文春」(文藝春秋社)による告発キャンペーンに対する裁判では性加害の部分において真実性が認められたことや、俳優の服部吉次氏などジャニーズ事務所に在籍したわけではない人物からの告発も出てきていることからして、性加害そのものがあったのは間違いないだろう。また、長年“噂”されてきたジャニー氏による性加害を大手メディアがつい最近まで取り上げてこなかったのも事実だ。

 人権理が動き出すなど国際的な問題にも発展しそうなだけに、「知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした」と弁明したジャニーズ事務所社長の藤島ジュリー景子氏のみならず、当事者の会の代表を務める平本氏にも、“説明責任”が求められそうだ。