トルコのカッパドキアのような奇石海岸・仏ヶ浦や、海に細長くそそり立つローソク岩、群青色の海に白い奇岩が並ぶ浄土ヶ浜など、他では見られない珍しい景色が眺められる、全国のおすすめ奇岩・奇石スポットをご紹介します。
1.仏ヶ浦(青森)
青森県下北半島に位置する「仏ヶ浦」は、全長約2kmに渡ってつづく奇石海岸です。トルコのカッパドキアのような造形美が楽しめる景勝地で、太古の海底火山によって生まれたグリーンタフ群が、津軽海峡の荒波や風雪により少しずつ削られて現在の神秘的な造形となったと言われます。
この世のものとは思えぬ程の美しい景観から仏の住む地と称され、如来の首・五百羅漢・一ツ仏・親子岩・十三仏観音岩・天竜岩・蓮華岩・地蔵堂・極楽浜など、仏の名に因んだ名前が付けられており、国の名勝・天然記念物にも指定されています。
2.ローソク岩(北海道)
ローソク岩は、まさに先端に灯された炎があたかもゆらゆらと揺れるかのように、細長くそそり立つ様子が特徴的な奇岩です。
以前はもっと太くて丸い岩だったそうなのですが、津波や侵食の影響で、岩自体が半分になったり先端が削り取られたりして現在の形となっています。
3.浄土ヶ浜(岩手)
国の名勝にも指定されている「浄土ヶ浜」は、霊境和尚が”さながら極楽浄土のごとし”と感銘を受けたことから名付けられました。群青色の海と白い奇岩が見せてくれる光景は、美しいの一言。
海岸から眺めるのもいいですが、「遊覧船」や「さっぱ船」に乗って海上から間近で眺めると、その迫力に圧倒されることでしょう。
4.橋杭岩(和歌山)
幅15m、長さ850mにわたって大小40もの岩がそびえ立つ、国の名勝であり天然記念物。並び方が橋の杭に似ているので「橋杭岩」という名がついたそう。干潮時に訪れると海の方に降りることができ、間近で岩を見ることができます。
毎年11月の数日にはライトアップが行われ、夜の海に幻想的に浮かび上がります。