◆思わずほっとする「日本語でのやりとり」

──紹介されているお店の中には、日本の方がオーナーをなさっているお店も何軒か出てきますね。

「そうなんです。またまた、私も家族も大好きなお店ばかりです。定期的に買い出しに行ったり、子どもたちから『きょうはあれが食べたい!』と、リクエストされたり(笑)。

その土地の料理をあれこれ味わうのは旅の楽しみの一つ。でも何日か続くと、ちょっと日本の味のものが食べたいなとか、歩き回って疲れてしまったから、レストランではなく、テイクアウトでおいしいものを調達して、滞在先のアパルトマンやホテルでのんびりしたい……なんてこともあると思います。

日本語でやりとりしてほっとしたいということだって、きっとありますよね。ご紹介したお店はそんなときに、ぴったりです。でもそうじゃなくても、“わざわざ”でも、ぜひ(笑)」

サロン・デュ・フロマージュ・ヒサダ
厳選したチーズを熟成させて最高の状態で提供してくれる「サロン・デュ・フロマージュ・ヒサダ」の店主、チーズ鑑評騎士の久田惠理さん
「ヒサダ」オリジナルシリーズ
日本を感じる「ヒサダ」オリジナルシリーズ。一番上とその右がモッツァレラを桜の葉で包んだもの、以降時計回りに、シェーヴルに日本の高級ウイスキーが隠し味になっている抹茶、ほうじ茶、ごまをまぶした3種、わさびとフレッシュシェーヴル、炒ったそばの実をまぶしたチーズ、シェーヴルチーズとみそ、みりんの旨味が合体したチーズ、中央はゆずとシェーヴル
サロン・デュ・フロマージュ・ヒサダ
パリの中心部、パレロワイヤルのすぐそばにあるお店。選び抜かれたチーズのほか調味料なども扱う