パリに暮らして22年のフリーアナウンサー、中村江里子さんがほんとうにご贔屓にしているお店だけを紹介したパリ・ガイド『セゾン・ド・エリコ Vol.17』が注目を集めています。

◆パリでも注目を集める「日本人ならではの誠実な仕事ぶり」

キャレ・パン・ド・ミ
日本の食パンも人気。「Carré Pain de Mie」(キャレ・パン・ド・ミ)は銀座の「セントラルベーカリー」のパリ支店にて
 今回は、パリジャンの間で大人気の日本人経営のお店に注目! 日本人ならではの丁寧で繊細な手仕事、誠実な仕事ぶり、それらがパリの豊かな食文化と融合することで誕生したお店は、この街で暮らす日本人にとって「ただ懐かしい」というものではないようです。

 日本からの旅行者にも“わざわざ”でも訪れてほしい、そんな存在のようです。中村さんにお話をうかがいました。

シンヤ・パン
「シンヤ・パン」。開店30分前には行列ができ、2時間で完売することも! 稲垣信也さんが一人で切り盛りするお店。吟味した材料で丁寧に作られている。パンにはうるさいフランス人が郷愁を覚えるほどの昔ながらのパンも大人気
レモンの皮入りクッキー
「うちのパンは子どもたちには買いにくいだろうから、せめてクッキーでも、と思って……」というレモンの皮入りクッキーは1枚0.80€(1€=150.6円/2023年5月1日現在)。両の掌にあふれる信也さんの優しさ