製作費20億円という触れ込みの映画だったが、その金はどこへ消えた?

『キングダム2』の製作費は公式によると「普通の邦画製作費の7本分」となぜか曖昧な数字を出していて、製作費を発表できない理由でもあるのか知らないが、一説には「10数億円」と言われている。それでも『レジェバタ』より低い金額でしっかり合戦の場面を作っていたので、一体『レジェバタ』は何をしていたのかと……。

『キングダム2』は、邦画では見ることもかなわない合戦シーンを真正面から描いた(それも凄まじい迫力とスケールで)、それだけで価値のある作品だ。人馬入り乱れ、戦車が荒野を駆けまわり、血と砂に塗れた亡骸が打ち捨てられる。何百人規模でだ。

 一作目では主演の山崎賢人が叫びながら飛び込んでいったら、なんでも解決しちゃう展開が完全にギャグになっていたけど、2作目ともなるとこなれてきた感があって、兵の群れに叫びながら突っ込んでいってまとめて十数人を切り倒し、次の群れにまた飛び込んでいくといったアクションも「こういうのもアリだな」と思えてしまうので不思議なものだ。