日本は「単独親権」となっており、夫婦が別れた際などに片方の親が子どもを連れ去り、もう片方の親が会えないという問題が少なからず起きるが、現状ではこれを根本的に防ぐ法的規制はない。一方で海外の先進国では離婚後も双方に親権がある「共同親権」が一般的であるため、国際結婚した夫婦や元夫婦の間では「子ども連れ去り」をめぐる問題が起きやすく、3月にはトラブル多発を受けてオーストラリア政府が日本の法務省に共同親権制度の導入を促す意見書を提出するなど、一部の諸外国からは日本の制度への批判が起きている。
台湾でも共同親権が認められており、福原と江に関しても離婚時に共同で親権を持つこと発表されていた。今回の騒動は単独親権制度から生まれた問題ではないが、先述したように海外から日本における「子ども連れ去り」事案に大きな関心が集まっていることから、江の日本外国特派員協会での会見をきっかけに国際的な問題に発展する可能性もあると指摘されている。
また、福原は2021年に母校・青森山田高校の系列校である青森大学の客員准教授に就任したが、離婚のゴタゴタがあったせいか長らく講義をしなかった。ある程度はほとぼりが冷めたからか、今年6月にようやく初講義が実現し、これから教壇に立つ機会も増えるかと思われていたが、こちらも現在進行形で大きなトラブルを抱えているとなるとどうなるか不透明だ。
いずれにしても、幼い姉と弟が親の勝手な都合で引き裂かれて別々に暮らしている現状は胸が痛む。子どものことを第一に、できるだけ早期に解決してほしいが……。