大悟「ワシらの良さゼロやん」

 その後もさまざまなコーナーが放送された『27時間テレビ』。見どころも多くあった。NHKの番組との生コラボ、「政治の話ばっかりもうええねん!」とツッコまれたほんこん(130R)によるとてもダサい発言「政治家に怒られんど!」、トークのなかに「建築関係トントントン」を笑いとともにねじ込む明石家さんま、松尾駿(チョコレートプラネット)によるケータリングスタッフのキャラクター、津田から母親の「長生きしてな」のひと言。ユースケのおなじみキャラ、岸大介の中継も面白かった。

 大きな笑いのうねりが生まれたのは「FNS鬼レンチャン歌謡祭」の時間だろう。『千鳥の鬼レンチャン』の「サビだけカラオケ」で常連となっているメンバーを中心にした歌謡祭である。演歌歌手の徳永ゆうきが『限界突破×サバイバー』を歌ったり、フリーアナウンサーの高橋真麻がロボの扮装で『残酷な天使のテーゼ』を歌ったり。もちろんワイプで見ている千鳥らが画面にツッコミを入れ笑いに変えていくわけだけれど、そんななかに森高千里だったりT-BOLANだったり本物が混ざってくる。そのごった煮の振れ幅が生む面白さ。いや、徳永ゆうきも本物の歌手ではあるのだけれど。あと、酒井法子と保田圭が『碧いうさぎ』を歌っていたが、27時間の放送のなかでこの時間が一番どう見ていいかわからない時間だったと思う。

 さて、ほいけんたである。当然、この歌謡祭にはほいも登場する。ほいの代名詞といえば今や「からだぐぅ」になっていて、これはT.M.Revolution『HIGH PRESSURE』の歌詞をほいが“改編”して歌ったことによるものなのだけれど、今回の歌謡祭ではそんなほいがご本人と共演。T.M.Revolutionの西川貴教とともに「からだぐぅ」と歌い上げるのだった。歌った後にほいは言う。

「西川さんが歌ってるのは『HIGH PRESSURE』、俺が歌ってるのは『ほいプレッシャー』や」

 さらに、ほいはモーニング娘。’23、AKB48、ももいろクローバーZとコラボレーション。アイドルたちのセンターで、各組の代表曲を歌い踊るのだった。ハートマークを作るほい、エビ反りジャンプするほい、我が世の春とばかりのほい。「そこお前かい!」(ノブ)、「売れすぎて自分でもびっくりしてるでしょ」(濱家)、「1年前、何してました?」(大悟)などワイプのツッコミもボルテージを上げた。