オープニングから最高だった。まず画面に登場したのは秋山竜次(ロバート)扮する総合プロデューサーの唐沢佐吉。彼により総合司会の千鳥(大悟、ノブ)、かまいたち(濱家隆一、山内健司)、ダイアン(津田篤宏、ユースケ)が呼び込まれると、トークもそこそこにフジテレビ系列局を結んだ各地の中継へと移る。一芸に秀でた素人たちのスゴ技を連続で成功させるチャレンジがお届けされた。

 最初に登場した少女が初っ端でミスするアクシデントは最高の失敗。その後は、手を使わずにバク宙でズボンを履く人、動くSUPの上で三点倒立をする人、頭につけた吸盤でシャンパンタワーを完成させるおじいさん、缶を手で握りつぶす人、大人をドリブルで抜いてゴールする4歳児、寝グセをダンシングカットで直す人、じゃんけんで勝ったほうの手にタッチするアシカなどが登場した。

 これらが短い時間で映画『ミッション:インポシブル』のテーマ曲にのせて披露されていく。なかには怪しい“スゴ技”もあったりしたが、何が成功なのか失敗なのか、そもそもこれはスゴい技なのか、そんな疑念は「デデーン!」という効果音とともに次々と切り替わる中継の勢いと、ワイプの千鳥らのツッコミが面白に変えていく。むしろちょっと怪しいぐらいがちょうどいい。成功も失敗も全部笑いの燃料だ。そして最後のダイアン・津田のけん玉成功で最高のカタルシスを迎える。

「ゴイゴイスーやー!」

 津田の咆哮とともに、最高のオープニングが決まった。何かを連続(レンチャン)でつなげていくというコンセプトと、画面上で起こったことを千鳥らがワイプでツッコんでいくというスタイル。この番組の面白がり方を復習する意味でも最高の開幕だった。