その流れで、5月に退所し、7月に元ジャニーズ事務所副社長の滝沢秀明氏が立ち上げた新事務所「TOBE」への所属を発表したばかりの平野と神宮寺について話が及ぶと、福田専務は「平野さん、神宮寺さんのおふたりには、前の冠番組だけでなく日本テレビの番組でも頑張っていただいた。新しい事務所に所属されたということで、頑張っていただきたいと思っております」とエール。しかし番組起用に関して訊かれると「具体的な番組の出演については、各番組個別の判断になるので、今現在はここで報告できることはございません」と明言を避けた。
通常であれば、功労者として認めているのだから「また機会があれば日本テレビの番組で頑張ってほしい」くらいのリップサービスがあってもよさそうな気がするが、具体的な回答を控えたことから、テレビ局におけるジャニーズ事務所への忖度がいまだ根強くあるのではと疑いの目が一部で向けられている。
日本テレビはテレビ朝日などと並んでジャニーズとの関係がとりわけ深い。同局の夏のビッグイベントである今年の『24時間テレビ』は、なにわ男子がメインパーソナリティを務めるが、中京テレビの東海3県(愛知・岐阜・三重)メインパーソナリティをジャニーズJr.内ユニットの「美 少年」が担当すると発表されたのに続き、25日には、関西ジャニーズJr.の「Aぇ! group」が読売テレビ(ytv)スペシャルサポーターに4年連続で就任することが発表されたばかり。
昨今はジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題が騒がれ、テレビ局や広告業界で「ジャニーズ忖度」からの脱却が進んでいるといわれている。特にNHKは公共放送という立場から「忖度はない」というアピールに積極的で、元SMAPの草彅剛ら「新しい地図」の面々や山下智久ら“辞めジャニ”をドラマなどに起用しているほか、元V6・三宅健がTOBE合流を発表した2日後の7月4日に『NHKニュースおはよう日本』で三宅のインタビュー映像を流していた。また日本の地上波テレビ局ではいち早くジャニー氏の性加害問題について特集を組んだ。