新型コロナ以降、映画各社は人々を映画館に呼び戻すために苦心しているが、映画「バービー」は、ピンクブームに乗る形で、公開前から徹底したマーケティング戦略で挑んだ。ファッションや食品、ゲームなどの商品でのコラボレーションは100アイテムを超えた。ソーシャルメディアでの話題提供のために主役のマーゴット・ロビーはバービー人形姿で世界を飛び回った。
カリフォルニア州での派手な衣装でのロケの様子がメディアで報じられ、「バービーコア」と共にソーシャルメディアやファッションメディアのネタになったのは、公開の1年も前のことだった。
グーグル検索で映画「バービー」を調べようとキーワードを打ち込むと、星のマークが現れ、その後、画面全体がピンクになるという仕掛けまで登場した。
興行収入測定や視聴率分析などを行う米国の企業、コムスコアのシニアアナリスト、ポール・ダーガラベディアン氏は、米国の公共放送、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)の取材に対し、映画「バービー」の取り組みは「映画を完璧にマーケティングするためのテストケースだ」と指摘している。
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