ジャニーズはこのような厳しい状況下で「テレビ局に圧力をかけている」と世間から疑われるわけにはいかず、テレビ局側にしても「ジャニーズに忖度している」と思われたくないという事情がある。こうした事象のめぐり合わせの結果として、「新しい地図」の“地上波解禁”が大きく前進したとみられているようだ。

 今年に入ってからは、元ジャニーズJr.で、ジャニーズ在籍時にユニットを組んだ7人全員で退所して独立し、7ORDERとして再スタートを切った阿部顕嵐(あべ・あらん)が地上波のゴールデン帯の番組に次々と出演するなどの動きもある。

 ジャニーズを退所した途端にテレビから締め出される今までの状況が異常だったともいえるが、性加害問題の追及をきっかけに業界にはびこっていた忖度文化も一掃され、健全化されることを期待したい。