2016年末でのSMAP解散後、香取、草彅、稲垣は翌年にジャニーズ事務所を退所。元チーフマネージャーが設立した事務所・CULLENへ移籍し、活動を再開させたが、SMAP時代から続いていたレギュラー番組は次々と終了し、CM以外での地上波テレビでの露出はほぼ消滅した。2020年8月には3人のABEMAでの番組『7.2 新しい別の窓』の中で、ジャニーズ退所後の変化について中山秀征に問われ、「よくなかったことというか、(独立して)3年くらい経つんですけど、『本当にこんなにテレビに出られないんだな』って。ステイホームとかで家でいろいろ見るじゃないですか。改めて本当にテレビに出れないんだなって、最近ちょっと感じた」と、テレビから締め出された状況への本音をこぼしたこともあった。
しかしその後、草彅は2021年度のNHK大河ドラマ『青天を衝け』で“もう一人の主人公”ともいえそうな徳川慶喜を演じて改めて俳優として存在感を放ち、今年1月期には『罠の戦争』(カンテレ制作・フジテレビ系列放送)で民放連ドラ主演を6年ぶりに務めた。10月から放送開始予定のNHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』では主人公を導く音楽の師匠を演じる。
香取は2021年1月期の『アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~』(テレビ東京系)で5年ぶりに民放連ドラで主演。同年末の特集ドラマ『倫敦ノ山本五十六』でも主演したが、これは17年ぶりのNHKドラマ出演だった。また、歌手として2020年4月に『SONGS』(NHK)で4年ぶりに地上波の音楽番組に出演し、2022年には『SONGS』に再登場したほか、『第11回明石家紅白!』で明石家さんまと7年ぶりに共演。さらに今年4月末には元SMAPの中居正広がMCを務める『まつもtoなかい』(フジテレビ系)のレギュラー化第一弾のゲストとして登場し、6年ぶりに中居と共演。民放地上波でのライブも7年ぶりに披露された。
稲垣も2019年度後期の『スカーレット』の終盤に医師として登場し、約30年ぶりの朝ドラ出演を果たしたほか、2019年末から今年3月まで続いたNHK教養番組『不可避研究中』のMCを務めるなど活躍。今年4月には『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)に出演し、「台場フジテレビ(に来たの)って僕、6年ぶりぐらい。たぶん『SMAP×SMAP』の最後の生放送なんです。なんかみんな黒いスーツ着て謝っていた以来……」と話したことも大きな反響を呼んだ。