Eテレで3人のレギュラー番組『ワルイコあつまれ』が放送中など、NHKでの活動が主軸なのは変わらずだが、日本テレビの年末特番『笑ってはいけない』シリーズでは2020年末に3人が登場し、翌年も稲垣が再登場。ここのところはフジテレビでの起用が目立ったが、今度はふたたび日本テレビが、深夜帯ではあるが手を挙げた格好だ。

 独立当初とは扱いが大きく変わったが、この変わりようにはテレビ各局の「ジャニーズ忖度」からの脱却が関係しているとみられる。公正取引委員会が2019年、香取らを出演させないようにテレビ局へ圧力をかけた疑いがあるとしてジャニーズ事務所に注意する事態となったが、彼らをめぐる状況は依然厳しい状態が続いたことは昨年2月の「文春オンライン」(文藝春秋社)の報道からも明らか。この報道では、2021年放送の『アノニマス』の主題歌を当初はユニバーサル ミュージック所属のアーティストが担当する予定だったが、ジャニーズから独立した香取の主演ドラマということでユニバーサル側が忖度。ジャニーズとの“お付き合い”を鑑みて、その話が流れたというものだった。実際の主題歌は香取自身が担当することになった。

 しかし現在、ジャニーズ事務所は創業者の故・ジャニー喜多川氏が起こした性加害問題によって厳しい目にさらされており、国連人権理事会が聞き取り調査に乗り出すことになるなど、この騒動は国際的な人権問題に発展しようとしている。発売中の「週刊文春」(文藝春秋)では、9月からパリ五輪の出場権をかけて開催されるバレーボールのワールドカップで、これまで同様にジャニーズグループがスペシャルサポーターを務める予定だったものの、ある大会参加国から強い抗議があり、断念したとの報道もあった。