U-NEXTの現在の“目玉”となっているのが、『ゲーム・オブ・スローンズ』や『メディア王 ~華麗なる一族~』など、米HBOおよびHBO Maxが制作する海外ドラマだ。しかし、HBO Maxは今年5月、本国アメリカで「Max」として新たなストリーミングサービスを開始、2024年にはヨーロッパとアジアの一部に進出する予定であると発表している。
「現在HBO関連の作品は、日本国内でU-NEXTが独占配信しています。しかし、Maxが日本で独自の配信サービスを始めるのではないかともささやかれています。そうなったら、U-NEXTは目玉であるHBO関連作品を失うわけで、かなりの痛手となる。そういった可能性も含めて、U-NEXTは目玉コンテンツが必要といえるでしょう。そもそもU-NEXTは日本国内向けのサービスなので、日本のドラマを充実させるのは、正しい方法ではあるんですよね。だからこそ、『VIVANT』のような作品は絶対に外せない。そういった背景があるからこそ、地上波ドラマとしては異例の大きな予算をかけられるのではないかと思いますね」(同)
今後の『VIVANT』の物語の展開はもちろんだが、動画配信プラットフォームにおいてどのような位置づけとなっていくのかにも注目だ。