さらに原作改変要素も失敗だと指摘されている。
「半田は書道界の重鎮からの酷評を受けて公衆の面前で逆ギレしたり、なるに自分の文字について気にしていた部分を指摘されたことで激怒したりと、特に序盤は精神的に未熟なことがうかがえるキャラクターなのですが、原作ではまだ23歳の設定。しかしドラマでは演じる杉野遥亮の実年齢に合わせたのか、27歳ということになっている。演出上でも半田の“子どもっぽさ”があまり視聴者に伝わらなかったようで、突然キレだす半田のシーンについて『情緒不安定すぎない?』『あんな大きな男の人にいきなり怒鳴られたら子どもはトラウマになるよ』などと言われてしまうことに。今後、島の子どもたちと同レベルで張り合う場面が出てくれば、もっと伝わるでしょうけどね……」(同)
主人公の年齢以上に物議を醸しているのが、田中みな実演じる育江だ。
「原作では河本育江という名前で、既婚者の看護師ですが、大して出番はない。しかしドラマでは久保田育江という名前になっており、なるの親友・陽菜(ひな)の母親でシングルマザーという設定に変更。東京で働いていたが島に戻ってきており、半田のよき理解者になるという設定も加わっていて、明らかに田中みな実の出番を増やすための改変とみられますが、『田中みな実のナース姿は眼福』『田中みな実様が看護師って夢詰まりすぎ』と喜ぶ声がある一方、『ひなの母ちゃんって設定いる?』『ほとんど出番ないキャラなのに』などといった意見も。特に不安視されているのが、原作に存在しない恋愛要素が盛り込まれるのではないかという危惧ですね。フジテレビは昨年の月9『ミステリと言う勿れ』でも、原作マンガにはない恋愛要素を雑に付け加えたことで非難されていただけに、田中みな実が恋愛要員になるのではと原作ファンは戦々恐々としているようです」(同)
主題歌が都会的なイメージの強いPerfumeということにも疑問の声が上がっているドラマ版『ばらかもん』。はたしてここから支持を伸ばしていけるだろうか……。