◆ウソ婚

次に紹介したいのは、気軽に楽しめるラブコメディー『ウソ婚』(カンテレ・フジテレビ系、火曜よる11時~)です。主人公で超モテ敏腕建築士の夏目匠(菊池風磨)が、幼なじみ・千堂八重(長濱ねる)と“ウソの結婚=ウソ婚”をする物語。

八重は匠の初恋の人であり、本当の愛を叶えるために、不器用ながらひたむきに奮闘する姿を描く作品です。はじめは「よくある契約結婚ものかぁ」と思って見始めたのですが、7月11日に放送された第1話のラスト2分で、がっつり心を奪われてしまいました!

匠は、取引先の社長・二木谷(鶴見辰吾)の信頼を得るために“既婚者”とウソをついていました。そんな二木谷から、妻同伴でパーティに参加することを強制されてしまいます。焦る匠は、幼い頃に好きだった幼なじみの八重と偶然再会。八重はちょうど仕事を失い、付き合っていた彼氏とは破局、さらにルームメイトのはるか(織田梨沙)の結婚でルームシェアも解消することになり、行く当てもありません。そんな八重に、匠は半年間“ウソの結婚相手”を演じるアルバイトを持ち掛けます。

◆菊池風磨の新たな一面と、長濱ねるの可愛らしさ

そして問題の第1話のラスト。八重は「たっくんの役に立てるなら頑張ってみたい」とウソの結婚を承諾し、匠は「まーいいけど、別に」とクールに返事をします。しかし、匠は電話を切った瞬間「よっしゃー!」とベッドにダイブし、まさかの大喜び! 八重からの「好きな人としなよ。本当の結婚」という言葉を思い返し「お前なんだよ、バーカ」と叫びました。

先クール『隣の男はよく食べる』(テレビ東京系)で、恋を忘れた独身女性・麻紀(倉科カナ)の口下手で優しい年下彼氏役を演じた菊池。次はドSぶりでまたも新境地を見せてくれると思っていましたが、期待以上。ギャップのあるキャラを、見事に緩急つけて丁寧に演じています。

お人好しすぎて、優しいウソを重ねてしまうヒロイン・八重を演じる長濱ねるも可愛らしい。7月18日に放送された第2話では、匠が八重に“ウソ婚”を申し込むまでの背景が描かれました。

いよいよ始まるふたりのウソの新婚生活。ふたりがこれから、どんなラブストーリーを奏でてくれるのか楽しみです。