実際、同じく岸がレギュラー出演している日本テレビ系『ザ!鉄腕!DASH!!』は終了するという噂すらない。『鉄腕!DASH!!』は安定して平均世帯視聴率10~11%台を叩き出すなど好調で、先述したように厳しすぎる数字となっている『VS魂』との差は歴然。この状況を踏まえれば、岸の退所は『VS魂グラデーション』終了のひとつの“口実”になったかもしれないが、普通に考えれば直接の原因は、度重なるテコ入れを施しても改善しなかった慢性的な低視聴率にあるだろう。
『VS魂グラデーション』終了後は、後番組として新たなバラエティが検討されているというが、相葉が継続して起用されるかは現在のところ不明。性加害問題でジャニーズ事務所が大揺れになっていることから、非ジャニーズの出演者をそろえた番組が企画される可能性もあり、そうなればジャニーズは『VS嵐』から15年以上続いたフジテレビ系木曜7時の枠を失い、蜜月だったフジとジャニーズの関係性が大きく変わるかもしれない。
ある意味で『VS魂グラデーション』の打ち切りは、斜陽のジャニーズを象徴するものといえるのかもしれない。